私が東京ロケットにジョインした理由

「今日何してる?
ちょっとお茶でもしない?昼間」


2017年7月初旬 午前10時半


このメッセージが来た時。
私は何となく、どんな話をされるのかを察した。


自分の中で気持ちが少し揺れたのも分かったけど、それ以上に。

「このタイミングで来たか。。」という思いが強かった。




初めて会ったのは、2016年10月。

これから始まるG'sアカデミーというスクールの、入学前懇親会だったと思う。

この時に新入生代表のあいさつをしていた人が2人居たのだが、そのうちの一人が我妻だった。


「同じ大学通ってたんだ」とか。

「台湾の子と一緒にビジネスやるのか。そしたら、あとで中国語で話しかけてみよう」とか。

そんな感じで興味を持った。




スクールが始まって、第1回目の授業の時。

元々エンジニアとしてのバックグラウンドがあった私は、簡単なCMSを作った。
DBにデータを保存出来て、ユーザー管理が行えて、ファイルのアップロードができるモノを作って発表した。

まだ周りがHTMLとCSSでランディングページを作っている中では、どうやら私の発表はなかなか目立ったようだった。


授業が終わった後、我妻とイシンに声を掛けられた。

「お前、すげぇな!! うちにジョインしてCTOやれよ!!」

「いやぁ・・・まぁ僕は。自分でやりたいので。」




その後も2度、3度。同じような誘いを受けた。

「なぁ金田、お前うち来てCTOやれよ。」


別に相手も本気で言っていると思ってなかったし。

「いやぁ・・・まぁ僕は。自分でやりたいので。」




実は我妻からのメッセージを受けた時。
私には東京ロケットではなく、別にやることが決まっていた。


スクールの縁で、これから一緒にビジネス作っていく人がいた。
またこれとは別に、自分に直接仕事をくれる人もいた。


「今日何してる?
ちょっとお茶でもしない?昼間」


このメッセージが来た日の夕方に。
これから仕事をしていく相手に会い、契約書を交わす予定だった。


つまり、もしこのメッセージが

「今日何してる?
ちょっとお茶でもしない?夜」


こうだったら。
今、私は東京ロケットに居なかったかもしれない。



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2017年7月初旬 午後2時頃


私は我妻のオフィスに行った。

彼は一人で私を待っていた。


スクールを卒業して以来、会うのは久しぶりだった。

会話の始まりは、お互いの近況報告とか、これから何をやっていくかとか。


もちろん、そんな話をする為だけに呼びつけた訳じゃないことは、分かっていたが。




スクール時代。

我妻は普段から色々なビジネスアイディアを思い付いては、パワーポイントで簡単な資料を作り、私や同期の仲間に見せていた。


「なぁ、金田。これとかどう思う??」

「こんなの考えたんだけど、どうかな??」



その日もまた1つをアイディアを持って来て、私に見せてくれた。


「なぁ、金田。これとかどう思う??」



別格だった。



『建築現場と職人のマッチング』



当時はまだサービス名すらないそれは、10ページ程度の簡単なスライドだけ。


けれども、そのサービスを使っているユーザーが明確にイメージ出来たし。

ユーザーが抱えているペインが、想像できた。

説明してくれた内容が、すごく腑に落ちた。


アイディア自体も良いが、さらにこれを建設業の知見がある我妻がやるということ。


「これは、すごいサービスになるかもしれない。」


直感的に、それが分かったことは今でも覚えている。




近況報告をする中で、私の勘がやはり正しかったということが分かった。

「助太刀くん」は外部も巻き込んで、すごいことになりかけていた。


「まぁ、話した通りだけどな。
今から上場まで一緒にやっていける、技術を任せられる人間が欲しい。
うちも困ってるんだよ。」


「金田… お前うちにジョインしろよ。」


・・・即答は出来なかった。


「すいません。
元々やると決めていたことがあるので、せめてそっちと話をしなければいけません。
その上で少し、考える時間をください。」


・・・でも、本当は。


自分の心が決まっていることは、分かっていた。




今までの人生で何度か。

「せっかくこうなったんだから、素直にこのままに在るべき。」というのを覆し。


自分がワクワクして、挑戦してみたくて。

恵まれた今があっても、それ以上に「今だからこれをやりたい」という誘惑に負け。

大いに踏み外してみたことがある。


ただその決断をした後で、結果につながらなかったことは一度もなかった。


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人生は決断。

その決断が正しいかどうかなんて、その時は分からない。

ただ、やらないで後悔するより。
やってみて、後悔した方がいい。


そして、それが正しかったどうか迷うよりも。
正しいことを証明する為に、一生懸命になりたいと私は思う。



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今回は雰囲気を変え、思い出話を綴ってみました。
今後もたまに、こういうエモいの出していきたいと思います。